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●食中毒の原因菌を退治するには?
食中毒の原因となる微生物の多くは、肉や魚などから感染する。
日常食べているものに多いわけだから、キッチンが最も汚染されているのは道理だ。
繁殖を防ぐには、毎日のこまめなお手入れが欠かせない。
とくに湿気が多く暑い夏に向かうこの時期、健康に暮らすためにも、ぜひ除菌の習慣をつけて欲しい。
<手洗い励行> |
人間の手にも細菌がいる。 調理の前後はもちろん、食材を触った後は、必ず丁寧に手を洗おう。 |
<毎日の除菌を習慣に> |
調理器具、スポンジ、ふきん、まな板などは、台所用洗剤で洗った後、除菌処理をする。 熱湯消毒または天日干し、除菌スプレー、アルコール消毒などがおすすめ。 |
<シンク、排水口なども清潔に> |
毎日台所用洗剤で洗い、水気をふき取っておく。除菌スプレーもおすすめ。 |
<GSEの微生物に対する最小発育阻止濃度*> | |
大腸菌 | 5ppm |
サルモネラ菌 | 3~9ppm |
黄色ブドウ球菌 | 4~5ppm |
枯草菌 | 10~12ppm |
●キッチンは細菌で汚染されている!?
まもなく梅雨がやってくる。
じめじめした日が続く、こんな季節にこっそり家の中で繁殖していくのが、食中毒を引き起こす細菌たちだ。
厚生労働省が把握しているだけで、なんと食中毒の2~3割は家庭で発生。
実際はもっと多いと推測される。
となれば、もしかすると、自分の衛生感覚も疑ったほうがいいかもしれない。
東京都立衛生研究所が行った調査、「洗浄・殺菌に関する実験結果」によれば、家庭内のキッチンにおいて、汚染されていた箇所上位5位は、食器用スポンジ、台ふきん、シンク、まな板、冷蔵庫の野菜室の底であった。なかには、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌が検出された箇所も。
毎日、使った後は掃除され一見きれいに見えるキッチンだが、意外にもたくさんの雑菌がいるのだ。
●食中毒の原因となる細菌たち
私たちの身の回りには、目に見えないたくさんの細菌が存在している。
乳酸菌など、人間にとって有用なものもあるが、以下に挙げる食中毒の原因菌は、繁殖を防がなければならない。
名称 |
特徴 |
感染の原因 |
大腸菌 | 大腸菌は人間や哺乳類の腸内に存在。 大半は人間にとって無害だが、病原大腸菌は、腹痛、下痢、血便などを起こす。 重症になると死に至る場合も。 |
食肉や食肉加工品、井戸水などの飲用水、人間の腸など |
サルモネラ菌 | 日本では高度成長期以降に急速に増え、今や食中毒菌の代表的存在。 低温や乾燥に強く、冷凍庫の中でも生き延びる。 腹痛、吐き気、下痢、発熱などの症状を起こす。 |
家畜や家禽の食肉、卵類が主な汚染源。 ネズミ、ハエ、ゴキブリ、ペットを介して感染することも。 |
黄色ブドウ球菌 | 人や動物の化膿した傷口のほか、健康な人の喉や鼻の中、皮膚、毛髪などに分布。激しい吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などを起こす。 まれに発熱。 |
手作業で作ったおにぎり、サンドイッチ、和菓子、シュークリームなど、調理する人の手によって発生する。 食品の衛生管理が行き届くようになって減っていたが、平成12年の夏に、低脂肪乳などによる大規模な食中毒事件の原因となった。 |