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プエラリア・ミリフィカが注目を浴びたのは、ミャンマーのかっての首都ブーカムにある仏塔の下から見つかったビルマ語の古文書を翻訳・編纂したことにはじまる。
この中には、高齢の女性がプエラリア・ミリフィカを食し、美しさと健康をいつまでも保っていたという趣旨の内容が記載されていた。
茎は衣服、紙、縄、日用雑貨(籠・小物類)にも使用されていた。
プエラリア(Pueraria mirifica)は、タイ北部やミャンマーの山岳地帯など、亜熱帯地域の落葉樹林に自生するマメ科クズ属の植物。
赤いグワオーデン、黒いグワオーダム、白いグアオークルアの3種類が有る。
成分はショ糖 (砂糖)・食物繊維が大部分だが、女性ホルモンに似た作用を持つ植物性エストロゲン・イソフラボンが含まれており、含有量は大豆のほぼ40倍にも達する。
エストロゲンを活性化する誘導体はゲネスティン、ダイゼインに大別できるが、プエラリア・ミリフィカは、より活性の強い類縁体・ミロエステロールやデオキシミロエステロールが含まれ、更年期障害の軽減や、ホルモン置換療法、他にも女性の美肌作用などに効果が期待できるとされる。
また女性が注目するのは、過去、イギリスの学術雑誌『Nature』において“プエラリア・ミリフィカには「プエラリン」という美乳効果をもつ成分(大豆イソフラボンにはほとんどない)が多く含まれる”との趣旨が発表されたことも、大きな理由の1つと思われる。
一般には“白”の多くが「ガウクルア」とも表記され、サプリメントとして市販されている。
ただし、プエラリアが含むミロエステロール(強力なエストロゲン活性をもつ成分)等は、その効果の強さから、当然に副作用をも考慮する必要がある。
サプリメントとして濃縮されたものは特に要注意である。
古来から日本人には親しみの深い、大豆が含むイソフラボンでさえ、サプリメントとしての過剰な摂取は厚生省からも注意喚起が出ている。
特に妊婦・小児などでは健康を害するとの報告もあるので、扱いには十分な注意が必要であろう。
しかし、大豆イソフラボンの場合もそうであるが濃縮されていないプエラリアを食べる場合には、現地でも古来から食べている自然食品なので問題はない。