~「むくみ」-体のサインを見逃すな②~
●まずは指で押してみよう!
むくみには、大きく分けて"一時的なもの"と、"病気などが原因のもの"の2種類がある。
接客などの立ち仕事、1日中デスクでパソコンに向かう座り仕事、いずれも1日中同じ姿勢を続ける人が、脚のむくみに悩まされることが多いのは、1日中駆使した筋肉が疲れ、汚れた血液を心臓に戻す力が弱くなるからである。これらのむくみは解消法も比較的たやすい。
問題は、病気が原因の場合だ。むくみが症状となって現れる病気は案外多い。
むくんでいる部分を押しても元に戻らない、疲れがいつまでも取れない、めまいや湿疹、発熱、しびれなど、単なる疲労以上の症状が感じられる人は、一度医師の診察を受けてみることをおすすめする。
<むくみが現れる病気の例>
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◆押すとへこむむくみ |
むくみが現れる部位
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可能性のある病名
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全身
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肝不全、貧血など
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顔
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急性腎炎など
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下半身
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ビタミンB1欠乏症(脚気)など
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◆押してもへこまないむくみ
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甲状腺機能低下症、膠原病(こうげんびょう)、薬の副作用など |
●子どものむくみ
大人の場合は、1日の疲労が原因でむくみが生じることがけっこう多いが、子どもの場合は、まず病気を疑ったほうがよい。
可能性が一番高い病気が、血中のたんぱく質が尿に流れ出す「ネフローゼ症候群」、腎臓に炎症が起こって尿が出にくくなる「急性腎炎」といった腎臓の病気、その次が心臓病だ。
また、極端に栄養が低下した場合にも、ひどいむくみが起こる。
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