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アロマテラピーの基礎知識をまとめています。
アロマオイルってどんなもの?
アロマオイルとは、植物の香りの元がギュッと凝縮されたもの。
花や葉などの植物が出す芳香物質です。
この芳香物質「香り」は、植物を害虫や病原菌から守ったり、昆虫や鳥を集めて種(しゅ)の繁栄を助けます。
敵から動いて逃げることができず、自ら動いてテリトリーを拡大できない植物ならではの種の保存方法なのでしょう。
100%天然のアロマオイルは日本では「精油(せいゆ)」、海外では「エッセンシャルオイル(E・O)」と呼ばれます。
精油は、化学合成された香料や芳香剤とは違って、薬効成分が含まれているので、香りで気分を良くするだけでなく、体のさまざまな不調を楽にしてくれます。
薬と言わないまでも、おだやかな作用を感じることができるはず♪
ヨーロッパでは、医療分野でも精油が使われています。
フランスでは、医師が作成した処方箋を薬局に持っていくと、症状に合った精油をブレンドしてくれるそう。
日本では、あの池田小事件後の小学生の心のケアが医師によりアロマテラピーで行われました。
また、JR福知山線脱線事故の負傷者にもアロマテラピーでのケアが行われ、心身の傷両方に効果が見られたそうです。
古くは第二次世界大戦時、最前線の兵士の心と体の傷の手当てにも使われた、精油。
アロマがただの”いい香り”だけではない気がしてきませんか~?
日本ではあまり認知されていませんが、アロマテラピーは立派な自然療法なのです。
アロマテラピーは心のいやしだけじゃない?
アロマテラピーをひと言で表すと、アロマ(芳香)テラピー(療法)で ”芳香療法”。
「植物の持つ芳香成分を利用する自然療法」のことを言います。
ハーブティーを飲んだり、花の香りを嗅いだり、植物の香りを利用する健康法のすべてがアロマテラピー、ととらえられるようです。
そういう意味では、日本のゆず湯やよもぎのお灸なども、アロマテラピーの一種と言えるかもしれません。
香りの成分は目には見えませんが”モノ”です。
その揮発物質は鼻の粘膜を通じて脳に信号を送ったり、肌に塗ることで成分が肌の奥の血管にまで入り、全身をめぐって体に作用することが科学的に解明されています。
それは、香りの成分の作用が心の癒しだけではないということ。
病気自体を治すわけではありませんが、病院へ行くほどでもない不調に、アロマテラピーはとても役立ちます。
ただし、過信は禁物。アロマテラピーは自然療法であって、医療ではありません。
重い病気の方や慢性的な疾患のある方、妊娠中の方など健康状態が気になる方は、医師にご相談下さいね。
アロマオイル(精油)を使うときはご注意を!
アロマオイル(精油)は上手に使えば、すばらしい効果がありますが、使い方を間違えると刺激になったり危険を伴います。
ぜひ注意事項をチェックして下さいね。
原液のまま肌につけない
アロマオイルを原液のまま肌につけると、刺激やかゆみを感じることがあります。
原液がついてしまった時は、大量の水で洗い流します。
点眼もしてはいけません。
マッサージなどはキャリアオイルで希釈して使います。
飲んだり内服しない
少量でも口に入れないようにします。
誤飲した場合は、大量の水を飲み、尿と一緒に排泄するようにし、医師の診断を受けます。
乳幼児や高齢者の使用に気をつける
3歳児未満に行えるアロマテラピーは芳香浴のみです。
マッサージはアロマオイルを使わずに、キャリアオイルだけで行います。
お年寄りや妊婦は香りに敏感になったり、カラダに反応が出やすいので、専門家のアドバイスなどを参考にしましょう。
保管場所に気をつける
アロマオイルは揮発性が高く引火しやすいので保管場所などにもご注意下さい。
湿気の多い浴室などはさけて直射日光の当たらない風通しの良い冷暗所に。
酸化を防ぐために、遮光ビンなどに入れてフタはしっかりと。
パッチテストを行う
購入したアロマオイルを初めて使う場合はパッチテストを行います。
その時も原液のままではつけないように。
光毒性に注意する
アロマオイルの中には、精油の成分と紫外線が反応して皮膚に炎症をおこすおそれのあるものがあります。
かゆみや色素沈着、シミの原因になるので、外出前は、光毒性のある精油は控えます。
同じ精油を使い続けない
同じ精油を1週間~1ヶ月以上使い続けていると、慣れにより効果が落ちたり、体の一部の器官けに負担がかかることがあります。
安全のためにもなるべくいろいろな精油をローテーションしてご使用下さい。
妊娠中や持病のある方
ホルモンのバランスに作用したり、子宮に収縮作用が働く精油があるので、精油の使用には十分気をつけ、専門家のアドバイスを参考にして下さい。
その他にも持病のある方もご注意を。
良いアロマオイル(精油)を選ぶポイント!
”アロマオイル”とは、 100%天然で正式には「精油」または「エッセンシャルオイル」と言われるもの。
100円ショップでもアロマオイルと称して、化学合成された香料が使われていたりするものがありますが、そういうものは、香りが良いということはあっても、薬理効果があるわけではありません。
また、ポプリに香りをつけるポプリオイルとも違って、こちらも薬効成分のある、精油の代わりにはなりません。
どちらもアロマセラピーとしてではなく、香りを楽しむだけなら安価で気軽に使えますが♪
では、質の良いアロマオイル(精油)とはどのようなものでしょうか?
基本的には、合成香料や化学物質の混入がないもの。
野生の植物や有機栽培された植物から抽出された精油に、何も加えていないものが上質です。
そして、
■自然で豊かで心地よいと感じる香りか?
■保存にむく遮光ビンに入っているか?
■成分表や生産地の記載はあるか?
そのあたりも良いアロマオイル(精油)を選ぶポイントになります。
1番大事なのは、あなたが好きな香りであるかどうか。
リラックス効果があるアロマオイルでも、嫌いな香りだとリラックスできません。
メーカーによって、香りが微妙に違うのでいろいろ試してみて下さいね。
好きな香りには意味があった!
何気なく選んだ香りには、意味があるそうです。
潜在的に嗅ぎたい香りというのは、その時の心身の状態を表すバロメーターになると聞きました。
たとえば、イライラしている時は、自然とおだやかな気分になる香りを選んだり、頭痛がする時には鎮痛作用のある香りを自然と手にするとか。
こういうことってスピリチュアル系の高次元な話かと思っていたら、違いました!さて!今あなたが嗅ぎたいアロマオイル(精油)は何でしょう~、なんだか健康診断みたいでちょっとドキドキしちゃいますね!
ケモタイプの精油ってどういう意味?
ケモタイプとは、フランス語の「ケモティップ(ChemoType)」を日本語で「化学種」と訳した言葉。
同じローズマリーという植物でも、採取する土地や気候などで、含まれる化学成分が大きく違う場合、シネオールを多く含むもの、カンファーを多く含むもの、などを化学組成別にタイプ分けして区別されたものです。
ところが、このケモタイプという言葉のとらえ方には誤解があって、私は以前、「成分分析表がついているものがケモタイプ」「プラナロム社の精油はすべてケモタイプ」と勘違いしていました。
これは、一般用語である、「ケモタイプ」という言葉を、プラナロムの販売元である企業が商標登録したために、他の企業ではこの言葉が使えないことが原因かもしれません。
例えば、「プラナロムのローズマリーはケモタイプですよ」と言えても、生活の木のローズマリーは実際ケモタイプであっても、ケモタイプと言えない(言ってはいけない)というわけです。
なので、消費者から見ると「プラナロム社の精油だけがケモタイプ」ということになり、これでは誤解してしまいます。
つまり、本来、ケモタイプの精油とは成分分析表つきのものではなく、プラナロム社の精油のことでもなく、同じ種類でも成分のバリエーションが広い精油をきちんと区別したもののことですね。
ローズマリーやメリッサなどのように、ものによって成分に幅のある精油を、メディカルな目的で使う場合は、ケモタイプで成分分析表つきのものを選んだ方がいいということでしょう。
趣味的に使う分には、ケモタイプであるかどうかよりも、気に入った香り、手に入りやすいメーカーや価格、そちらの方が重要な気もします。